聲の形で結弦が使った手話『なんでもないよ ネズミがいただけ』の意味や表現を動画付きで解説!
こんにちは~
今回は、映画『聲の形』にも登場した、「なんでもないよ ネズミがいただけ」という手話表現のシーンについて解説していきます。
文法的な単語表現や意味、使い方などをお話しするのはもちろん、
『聲の形』作中での使われ方や表現等についても詳しく解説しますよ♪
手話に興味をお持ちの方は、
是非、『聲の形』本編を見つつ、手話学習に役立てていただけますと幸いです。
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
聲の形で西宮が使った手話表現を解説!
ではさっそく、
今回取り上げた手話表現を動画でご確認いただきましょう!
【単語構成】
- 『なんでもない』『ネズミ』<指さし(教室の外)>
【作中での訳文】(描写がなければ意訳文)
- 「なんでもないよ ネズミがいただけ」
【このシーンが流れる時間】
- 35:53~
こちらは、手話サークルに来た石田を追い返した結弦が硝子に言った言葉ですね。
では、手話表現を解説していきましょう!
『なんでもない』は、開いた片手を体の前で振るという、どちらかというとジェスチャーに近い表現になっています。
今回の場合は、この前に硝子から「何?」と聞かれていることもあって、手を体の前で振るだけで「なんでもないよ」「気にしないで」といった意味を出せるというわけです。
『ネズミ』は、人差し指と中指を立てて軽く曲げ、その手を口元に持っていき、数回前後に動かします。
ネズミの歯の様子を表した手話ですね。
そして、<指さし(教室の外)>についてですが、この<指さし>は、手話特有の文法になります。
手話の世界では、会話に第三者が登場する場合、
主語が誰なのかを明確にするために、適宜、<指さし>を使って、
【今、話している内容は誰(何)のことなのか】を明確にすることが多いです。
今回は、石田のことを「ネズミ」と表現していましたが、
その「ネズミ」が教室内にいたのか、教室の外にいたのか、はたまたどこか違う場所にいたのかは、
結弦の話をパッと聞いただけでは硝子にはわかりませんよね?
なので、結弦は文章の最後に、<指さし(教室の外)>を付け加えることによって、【教室の外にネズミ(怪しいヤツ)がいた】ということを伝えたわけです。
最初は難しいと思いますが、
今後たくさん手話を見ていくと、意外と指さしが多く登場することに気づいていただけると思いますし、
慣れれば簡単なので、構えることなく「そういうもんなんだ」と覚えておいてください。
ちなみに、このシーンにも登場していた<指さし>に関しては、手話特有の文法なので、慣れるまでは難しく感じる方も多いと思います。
指さしについては、以下の記事で詳しくお話ししていますので、ご興味ありましたら合わせてご覧くださいね♪
おまけトーク
さて、ここからはちょっと余談になります
この記事をお読みの方の中には、
↑などなど、
手話そのものに興味をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
確かに手話の勉強って、何から手をつけるべきかで悩む方は多いですし、
何なら悩みすぎて結局そのままフェードアウトしてしまう方もかなりいらっしゃいます。
ただ、東進ハイスクールのカリスマ英語講師である安河内先生もこうおっしゃってました。
『英語なんて"言葉"なんだ!こんなものやれば誰だってできるようになる!』
↑これ、おんなじことが手話でも言えるんです♪
手話だって言語ですからね!
当然私も、最初はゼロの状態から勉強を始めて、
今では手話通訳を100回以上担当できるまでになりましたし、
やり方次第では、1、2か月で日常会話レベルの手話を習得するのも無理な話ではありません。
(↑これにはちょっと裏ワザ的な勉強法が必要になりますけどねw)
繰り返しになりますが、手話だって"言語"です
どんなやり方だろうと、根気よく続ければいずれはできるようになるので、
あとは、「あなたがどのくらいのスピードで手話を習得したいのか」だけなんですよ!
努力をした先に、必ずゴールがあって、
その道中の工夫次第でいくらでもゴールを早められるんです♪
手話に興味を持ったこのタイミングを、ぜひモノにしていただければと思います
まとめ
今回は、映画『聲の形』に登場する手話シーンの解説をお届けしました。
『聲の形』に出てくる他の手話シーンに関しても、
一覧で解説をご覧いただけるまとめページをご用意しておりますので、以下の記事も合わせて参考にしてみてくださいね♪
ご参考になれば幸いです♪
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