手話の映画おすすめ3選!現役通訳者が選んだ学べる作品
こんにちは~
手話を覚えたいと思った際に、手話が出てくる映画やドラマなどを見て勉強しようと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、作中に手話の描写があるおすすめの映画やドラマをご紹介していきます。
『聲の形』、『わが指のオーケストラ』、『ゆびさきと恋々』、『オレンジデイズ』、『スファ』、『ひだまりが聴こえる』、などなど。
実際にどのような作品があるのか調べてみると、以下のようにたくさんの作品が見つかったんです。
これらの作品の中から、これから手話を勉強したいと考えている方に、ぜひ見ていただきたい作品をピックアップしました。
いわば、【私的・おすすめトップ3】ですね。
もちろん、手話をすでに勉強し始めている方にも楽しんでいただける作品ばかりです。
今回ご紹介する映画は、手話の勉強になるのはもちろん、以下のような点でもすぐれた作品になっています。
・手話という言語がどういうものなのか
・手話を使う方たちが置かれている環境はどんなものなのか
テキストに向かって手話を勉強するだけでは身につかない、とても大切な点を学ぶことができます。
ではさっそく、手話通訳者が選ぶ、イチオシの手話映画&ドラマを3つご紹介していきましょう!
ぜひ参考にしてみてください。
手話映画のおすすめ3選をご紹介!
では、さっそく手話映画のおすすめ3選をご紹介していきたいと思います。
恋愛系から学園ものなど、親しみやすいジャンルの作品を選んでみました。
ぜひお気に入りの作品を見つけてみてください。
手話アニメ映画の金字塔で超優秀な教材
まず最初にご紹介するのは、『聲の形』です!
引用元:http://koenokatachi-movie.com/
『聲の形』は、週刊少年マガジンでも連載されていた漫画をアニメーション映画化した作品です。
さすが、天下の京アニさん!と評判になるほど、手話の描写が丁寧で細かいことでも話題になりました。
『聲の形』の作中には、100を超える手話シーンがあり、手話学習の教材としてもとっても優秀なんですよ。
ひとたびこの作品が金曜ロードショーなどで放送されると、各種SNSが大きな盛り上がりを見せます。
聲の形観たら手話覚えたくなった。
私しか知らんから沢山覚えたいなぁ...😖— らうたそお嬢🖤❦🖤 (@XVZVCpQuDrTuBUP) August 12, 2020
私は今手話を覚えようと
頑張っています(๑•̀ㅂ•́)و✧
「聲の形」を見て覚えようと
思いました!(何故か敬語)
今年中に少しでも覚えられるよう
頑張る!— ✿Epre✿ 下校できません (@Epre19) August 16, 2020
このような、「手話を勉強してみたい!」「手話、勉強してます。」という書き込みであふれるくらいの影響力のある映画なんですよ。
また、『聲の形』は、ただ手話の描写が多いだけではありません。
リアルで深いストーリーと、人間味あふれる登場人物の感情描写などが豊富なことでも知られています。
作中では、いじめや差別的な描写が、かなりリアルに描かれているんです。
もともと少年漫画で連載されていたとは思えないほどダークな一面も持ち合わせている『聲の形』。
このように、ストーリー性についても高く評価されていて、根強いファンも多い作品となっています。
かなり有名な作品ではありますが、まだご覧になっていない方には、ぜひとも見ていただきたいですね。
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☆以下の記事で、映画『聲の形』作中に登場する、100を超えるすべての手話シーンを動画付きで解説しておりますので、ご視聴の際は合わせてご活用ください♪
手話の世界をより深く知ることができるBL作品
次にご紹介したいのはこちら!
『ひだまりが聴こえる』です。
引用元:https://www.video.unext.jp/title/SID0035342
『ひだまりが聴こえる』は、いわゆるBL(ボーイズラブ)作品になります。
"BL"とは、『おっさんずラブ』などに代表される、男性同士の恋愛模様を描いたジャンルです。
『ひだまりが聴こえる』も、漫画が原作の作品です。
ですが、BLファンの方だけでなく、幅広い層から人気のある、ある意味"異色"の作品となっています。
『ひだまりが聴こえる』という作品の特徴は、【意思疎通をすることの難しさ】が、かなり細かく描かれているところです。
先にご紹介した『聲の形』のように、手話のシーンがたくさんあるわけではないんですね。
ただ、手話を使う上で大切なことや、気をつけなければいけないことをしっかりと伝えてくれている印象です。
私が大好きなBL漫画、文乃ゆき先生の「ひだまりが聴こえる」これは男と男が付き合うことをテーマというより障碍者と健常者が付き合うことをテーマにしていて、これもまた"当たり前"とは何か、そう考えさせられる。絵も物語も大好きなの pic.twitter.com/3pkREpeDUb
— ゆん (@yun__tg13) August 14, 2020
こちらのツイートでも、その奥深さが分かっていただけるかと思います。
健聴の人 同士でコミュニケーションをとる場合でも、ちょっとしたすれ違いが起こりがちだと思います。
言いたいことが上手に伝えられなかったり、言葉選びを間違えてケンカになってしまうことがありますよね。
でも、聴覚に障害を持つ方との意思疎通は、また違った難しさがあったりします。
ただ、誤解していただきたくないのですが、これは、
このようなことを言いたいわけではありません。
彼らには彼らなりの、意思疎通をする上での苦労があるということです。
手話を勉強したいと思われている方は、少なからず「手話で会話できるようになりたい」という思いもあると思います。
そのため、手話を使う上で大切なことを、ぜひともこの作品から学んでいただきたいです。
私自身、この作品を通して、手話で会話する際に気をつけるべきことや、やってしまいがちなミスなどを知りましたからね。
私も大好きな作品で、ストーリー自体もとっても面白いですし、BL作品にありがちな、きわどい描写もほとんどありません。
そのため、普段あまりBLに親しみがない方でも読みやすい作品になっていておすすめです。
BLという世界観に特別 抵抗がある、とかでなければ、ぜひ一度は見ていただきたいですね。
手話表現シーンが多く、日常会話の勉強にも最適
3つ目にご紹介したいのがこちら!
『オレンジデイズ』です。
引用元:https://toyamatome.com/orangedays/
『オレンジデイズ』は、青春のリアルが詰まりに詰まった、感動のラブストーリーです。
妻夫木聡さんや、柴咲コウさん、成宮寛貴さんなど、そうそうたる俳優さんがメインキャストを務められました。
しかも、みなさん、手話の講座をみっちり受けてからクランクインに臨んだというから驚きです。
ドラマが放送されていた当時は、最高視聴率23%を記録し、平成を代表する大ヒットドラマとしても有名ですね。
『オレンジデイズ』の作中には、青春のリアルともいえる、甘酸っぱくも切ない描写が豊富に盛り込まれているのも特徴です。
SNSの書き込みでもたびたび見かける、
このような気持ちにさせてくれるのも人気のポイントなのかもしれません。
日常会話として手話を使っているので、かなり実践的な、"活きた手話"を見ることができるのもおすすめポイントの一つです。
キャストさんが手話を勉強されてから撮影に臨まれたということもあり、手話のシーンもとてもためになると思います。
冗談抜きで、机に向かってテキストとにらめっこしているよりも、この作品を繰り返し見ていただく方が、学習のスピードが段違いに上がると思いますよ。
また、こういった活きた手話を見ることは、モチベーションアップにもオススメです。
筋トレをしている人が、なりたい体型の写真を見るのに近いかもしれません。
実際に手話を使って会話をしている様子を見ることで、
「自分も手話を使えるようになりたい!」とやる気に繋げられると思いますよ。
手話映画のおすすめ3選 まとめ
今回は、手話通訳者が選ぶ、おすすめの映画&ドラマをご紹介しました。
作品を通して手話を学ぶのも、もちろんアリですが、活用法はそれ以外にもいろいろあります。
手話のネイティブである方たちが置かれる環境や、歴史なども学べる部分が多いので、こういった点もぜひ知っていただきたいです。
手話を学習されている方、これから手話を勉強してみたいと思っている方に、自信を持っておすすめできる作品ばかりになっていますよ。
ちなみに、作品によっては、原作と劇場版とで、ストーリーの内容や描写が異なるものも存在します。
『聲の形』の原作にあたる漫画版がいい例です。
劇場版『聲の形』では終始イヤなヤツだったあのキャラが、意外な一面を持っていたことが描かれていたりしますからね。
私も原作を読んで、このキャラを一気に見直しました。
(「見直した」なんて言うと、偉そうですけどw)
なので、まずは映画をご覧いただいて、作品の世界観が好みだと感じられたら、ぜひ原作もチェックしてみてください。
ご参考になれば幸いです。
障害はとっても大変でだけどこういうアニメやドラマがあるのが嬉しい
手話を覚えてみようと思いました。